お客様に教えられたこと

最近島ノ環ファームでは、ポケットマルシェを通じて個人販売も対応するようになったのですが、そのなかで化学物質過敏症のお客様から注文がきました。

「新鮮な野菜が食べたいけど農薬や外気の香料がキツくてとてもじゃないけど部屋に持ち込めないので無農薬栽培を探して流れ着きました」とのこと。

出来る限りの事はしたいと思いつつ、化学物質過敏症について全く知識がないので、どんな対応をしたらいいか知り合いの農家含め色々教えてもらいました。

🔸使い捨て手袋で収穫出荷を行う。

 🔸野菜をポリ袋に2重に梱包する。

🔸段ボールは外気が入らないように養生テープで密閉する。

そのお客さんは輸送の時に付く外香を室内に持ち込まないため、わざわざ玄関前で段ボールを開けてポリ袋のまま室内にいれるそうです。

そして「洗剤はどんなものを使用してますか?」という質問が。

恥ずかしながら洗剤とどう関係が?と思い調べると、合成洗剤や塩素除菌系のものは衣服から身体に染み付き触れたものは化学物質過敏症の人は反応してしまうようです。
なんてことだ、、、、

症状は人それぞれで、頭痛吐き気倦怠感など家族や周囲に理解されないことも多く、食べ物を探すのも本当に本っ当に苦労しているそうです。

この度、こうして野菜販売を通じて化学物質過敏症を知ることができ、私らの育てた野菜はこういった症状の方々にも必要とされているのかと、新しい方向から無農薬栽培かつ小規模農家である意義を再認識する。

他人事は自分事に考えて改めよう!とまずは洗剤、石鹸など身の回りのもの全てケミカルフリーに変えました。

日々の暮らしの新しい視点を与えてくれたお客さんに感謝です。

そのお客さんは、玉ねぎが届いた後無事に召し上がれたようです💦

涙が出たと言って頂いて。。

夫婦でよかったーよかったー😭と胸を撫で下ろしました。

どこかでこうして苦しんでいる人が沢山いるんだな。

またこうした注文が来ても出来る限り寄り添って対応していきたいと思います。