放牧スタイル

放牧場は朝から夕方まで解放し、日が沈むと鶏達は自然と小屋に帰る。

日が長くなったので6時過ぎてもまだ出ている時は、『トットット…』と掛け声をかけてやるとそそくさと帰宅する。

実は彼女らは賢く人の顔や仕草をよく覚えている。

実際、たまに私の母がたまごを取りにいくと雄鶏は警戒心剥き出しで襲うので雄鶏のいる部屋には入れない。

覚えてくれてるんだなぁと思うと嬉しいので、部屋に入る時は必ず『おはよう、今日もよろしく』と声をかけるようにしている。

子供が #アロウカナ のたまごを採ることに夢中になっている。つつかれないか、恐る恐る手を伸ばす。

 

『ちゃんと守ってるんだね』
『お腹の下にあるからあったかいね』

 

どんなに規模を大きくしたとしても、私がやりたかった養鶏は、やっぱりここにある。